Microsoft 認定試験 AZ-900 (Azure Fundamentals) 受験 合格 体験記


久々にベンダー資格の受験

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2022年、新しい年を迎えたということで何か目標を持ちたいと思い、取り組んでみることにしたAZ-900。この前なんとか一発合格できたので、勉強方法含め、ここで一旦振り返りをしてみる。

ちょうどよかった試験AZ-900

何か仕事に関係もありつつ、時間的コストも金銭的コストも低い何かがないものかなと、ざっと探していて見つけたのがこの認定試験だった。Azure は仕事でも少し触ることが増えたし、かといってガッツリと携わっているわけでもないので知識は歯抜け状態になっていたので題材としてはちょうどいいかなと思った。仕事のマンネリ化を防ぐ意味でも、新しい知識を取り入れる癖を鈍らせないためにもこういう刺激は定期的に必要だなあなんて、改めて充実感のようなものも感じられた。

試験 AZ-900: Microsoft Azure の基礎 とは

この試験の受験者は、クラウド サービスの基礎知識と、それらのサービスが Microsoft Azure でどのように提供されるかを理解している必要があります。 この試験は、クラウドベースのソリューションやサービスを使い始めたばかりの方や、Azure の初心者の方を対象としています。

Azure Fundamentals 試験は、クラウドの概念、 Azure サービス、 Azure ワークロード、 Azure のセキュリティとプライバシー、 Azure の価格とサポートに関する知識を証明する機会です。 受験者は、ネットワーキング、ストレージ、コンピューティング、アプリケーション サポート、アプリケーション開発の概念を含む一般的なテクノロジの概念に精通している必要があります。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/exams/az-900

AZ-900 はもちろん Azure に関する基礎的なことを様々な分野を網羅して問われるのだけれども、一般的なクラウド技術に関する内容の確認にもある程度はなっている印象を受けた。Azure の全体像やアーキテクチャの紹介にもなっているし、「あ、そういう機能もあって、ライセンス的にはそうなっているのね」という、割と案件対応があればまあ確認しそうなところをしっかりさせていく感じだった。エントリーレベルの資格で比較すると、例えば Cisco の CCNA や DEVNET Associate と比べるとそこまでハンズオン経験は必要なく、デモを見ておけば十分かなあといった印象。ただ、学習した機能はポータル的にはどこの辺に用意されているのかなど一通り頭に入れておくレベルでは必要かなあといった感じ。

およそ1か月の学習方法

– 無料のオンライントレーニングに参加-

もともとは正月休みにFacebook広告でたまたま見つけたこのバーチャルトレーニングがきっかけだった。

無料のトレーニング イベント Virtual Training Days| Microsoft Events and Seminars
Microsoft Virtual Training Days は、皆様のビジネス、キャリアへより大きなインパクトを創出するために設計された無料のトレーニング イベントです。

ここで定期的に無料のトレーニングが開催されていて、受講すると無料で試験を受けられるバウチャーが手に入った。会社のメアドで登録し、当日を待った。中途半端な気持ちで設定した目標に対して、「無料」はやっぱり後押しになります!うへへ。

– docs.microsoft.com Microsoft Learnのページを積極的に活用-

Microsoft の資格に挑戦するのは初めてだったから驚いたのだけど、docs.microsoft.com のマテリアルの充実っぷりはすごかった。ここで AZ-900 に関してはすべてを学ぶことができたと思うし、何よりとてもきれいにまとまっていた。コンテンツを進めるほどポイントもたまっていくのもなんだか子供っぽく楽しめたかなと思う。ここでAZ-900でフィルタして出てきたものを片っ端からやっていった。

復習しやすいように Google Chrome の拡張機能の Highlighter を使って色付けをしたりしながら読んでいった。

– iPhoneアプリ Anki の導入 –

過去ベンダー資格に挑戦したときは、問題集を解いたりのほかには、上に書いたようなオンラインのドキュメントがあれば印刷して冊子にして、日々それに色ペンで書きこんでいきながら毎日見返しつつ問題集の復習に使うといったスタイルでやってきた。

今回は新たな取り組みをしてみたいと思ったところもあり、また、スマホいじりをうまいこと学習に変えられないかなと思って Anki というアプリを使ってみた。

このアプリ、忘却曲線を意識して、忘れたころにまた再度勉強ということがしやすいフラッシュカードアプリ。PCでメモ、コピペ、画像・音声貼り付けなどをしたものをフラッシュカードし、同じアカウントで同期すればiPhoneアプリでも利用できるという優れものだった。reminDO というアプリも試してみたんだけどこっちの方が Anki の方が画像の取り回しが楽で、使い勝手が良かった。

難点としてはこのAnkiのiPhoneアプリが割と高額で、2022年2月現在3,060円。iPhoneアプリの中ではかなり高い方だと思うけど、まあどうせそんなに普段お金を使うこともないし、「買ってしまえー!」ということで購入。今年何か新しい取り組み、仕組みを試して仕事も勉強も効率化したいという思いもあった。

– Udemy で問題集を解く-

Udemyは様々な学習コンテンツを視聴できるアメリカ発のオンラインプラットフォームで、日本ではベネッセと組んで展開しているらしい。好きな有料の講座を自分で購入していくタイプのもので、無料のYoutube動画等で勉強するよりは質の高いものが集まりやすくはなっている。コンテンツを作る人にとっても見た人がしっかりお金を払ってくれる方が参入する動機にもなるだろうし。

Pythonをかじったりするのに使ったりしていたのだけど、ベンダー試験の講座も結構たくさんある。VoD形式のものが多いのだけれど、選択式の問題集タイプの講座もあり、中にはAZ-900のためのものもあり、それを使って勉強した。

隙間時間勉強のサイクルが出来上がる

問題集を解く → 間違えたりあやふやなものをAnkiアプリでフラッシュカードの表面として入力 → docs.microsoft.comの該当箇所を復習し、Ankiアプリのフラッシュカード裏面として解説をメモ

これで仕事を始める前やら合間やら、休憩時間、風呂、寝る前等々隙間時間にもうまく活用して短期間に覚えることができたと思う。

受験してみて思うこと

新しいものを学ぶということ自体を楽しんでいく姿勢が最近なくなってきていたのを感じた。子育て、家事、普段の業務に追われ、自分の趣味の時間もそんなに持てるわけでもない。よくわからない忙しさみたいなものに追われている気がしていた。案件対応に関係のないもの、つまり業務上の責任、金銭的なメリット、経済的成功といったものが明らかに結果につながっていないと挑戦しない、やらない、無駄を省きたい、という考え方に最近なっていることに気づいた。

でも、そんな中でもスマホいじりはしている。スクリーンタイムの機能を見ると、1,2時間とか平気で利用しているわけ。(業務にオンライン会議のアプリを使ったりしているからそれももちろんカウントされてしまうので、いわゆる”スマホいじり”かどうか微妙なところもあると思うけれども)

せめてその無駄な時間の消費の仕方をポジティブなものに転用すると、自己肯定感を得られたりするんじゃないかな、と新年の目標みたいなもので考えたのはまあよかったんだろうな。

自分で勝手に始めてみた取り組みだったけど、好奇心を持って新しいことをインプットすること自体をもうちょっと楽しんで過ごしていこうと思えるようになったかな。「何か金銭的なメリットや業務につながるからやる、そうでないものは無駄だからやらない」、ではなんだかネガティブになるし、自分の市場価値としても魅力のない人材になってしまいそう。やってみてよかったっす!

ということで、今後は同じく無料試験、無料バウチャーを手に入れたSC-900にもそのうち挑戦してみたいなと思う。


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